ウケる技術
- 作者: 水野敬也,小林昌平,山本周嗣
- 出版社/メーカー: オーエス出版
- 発売日: 2003/07/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日、何となくみていたサイトで水野敬也という人が服を燃やしていて
大爆笑しました。
そんな人が本を書いていたとは知らなくて、思わず買ってみたのが
この「ウケる日記」(正確には 小林昌平 山本 周嗣 水野敬也の共著。ちなみに
山本周嗣さんは大学の先輩ですね(゚д゚))
>相手を笑わせること。それはビジネスや恋愛を成功に導く非常に重要な戦術です。「自分は面白くないから」と嘆くのはまだ早い。本書は、笑いが生じる場面を詳細に分析し、それを応用可能な「技術」として体系化した、コミュニケーションの教科書なのです。これを読んでスキルを身につけたなら、あなたも必ず「ウケる人」になれるはず。
要するに「笑いの体系化」を目指したのが、この本で、正直なところ「うわーこの本、スベってそう」と思ったのが最初のところ。
だって、そうじゃないですか?笑いの体系化ということは「笑いを解説」したり「笑いを客観的に表現」したりそういったところじゃないですか?
「今の天丼というのは同じこと特徴的なフレーズを2回以上繰り返すことによって・・・」とか表現としたら、それって”スベって”るじゃないですかw
そんな「うわーすべっているな。買ったけど、もったいないことしちゃったな」というのが、この本の最初の本音。
ところが、この本
めちゃめちゃ面白いです!!
ポイントとしては
①笑いの分析が緻密
②実用的
③バランスが最高
ってこと。
①笑いの分析が緻密
普段、無意識で行っている笑いに対して「こんな笑いのパターン」も確かにあるな!と唸りました。「緩急」(きりかえなど)や「視点の移動」(神の視点など)など大変勉強になります!!
まず、この分析の緻密さにおいて、現段階として日本でトップレベルに体系化されているんじゃないですか?(それは、これ以外の「笑い」は存在しないんじゃないの?というくらい網羅)それだけども、この本は読む価値がありますね。
②実用的
そして、それがただ単に「笑いを体系化」しているだけでなく、それが「実用的」であることも重ね重ね素晴らしい。
その「笑い」をマニュアル化して覚えようとするのではなく、笑いの前提になる「コミュニケーションはアドリブである」「コミュニケーションはサービスである」笑いにおけるキャラの重要性「ガイジン化」など、実用的です。
③バランスが最高
そして、さらにさらに素晴らしいのが、その分析力と実用性が素晴らしいのに、かつ「バランス」が素晴らしいのです。
こういった本は、ただたんに説教臭いビジネス書になりがちですが、読み物としても非常に面白いんです(読んで見て面白い”笑い”が随所に散りばめられています)。
写真付きで笑いが解説されてあり、クスっ以上の爆笑を誘う内容が散りばめられています。良い買い物をしたなと大変満足なので、とてもオススメです。
追伸
このウケる日記は、巻末にあるプロフィールにも笑いがありますw(ウケる技術的には“裏切り”でしょうか?)
著者略歴
小林昌平(コバヤシショウヘイ)
1976年生まれ。慶応義塾大学卒。大手広告代理店の営業を経て、現在、クリエーティブ局勤務。コピーライター
山本周嗣(ヤマモトシュウジ)
1976年生まれ。学習院大学卒。現在、外資系証券会社株式本部勤務。億単位で取引するトレーダー
水野敬也(ミズノケイヤ)
1976年生まれ。慶応義塾大学卒。現在、六本木クラブ「2001年」のストリッパー