的確な内面描写とバランス感覚|59番目のプロポーズ

 

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

 

 ドワンゴひろゆきが来て何をするんですかね??

というよりも、ドワンゴって何の会社??着メロ??

こんにちは、はるとです!

 

今日は、59番目のプロポーズを紹介したいと思います。

これ、面白かったです。

以前、はあちゅう主義にも紹介されていましたね。

lineblog.me

 

 

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■あらすじ

話題のソーシャル・ネットワーキングサイトmixiで圧倒的人気を誇った『アルテイシア日記』。「AERA」や「英国タイムズ紙」で大々的に紹介された、アクセス数15万人を誇る話題の日記がついに書籍化。老若男女が爆笑しつつも涙した、笑いと感動の「キャリアとオタクの恋愛実話」。 本当の恋愛ってこんなだよな~と思える本音でリアルなお話を、恋愛や人生に悩む全ての男女に読んでもらいたいです。熱狂的読者からのおすすめコメントは、 「『負け犬の遠吠え』の100倍人生勉強が出来て、『電車男』の100倍笑えます!」

 

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■感想

上のあらすじびっくりするほど、この本つまらなさそうですねwww

 

mixiで圧倒的人気!!

・15万人を誇る話題の日記!!

 

びっくりするほど、この本つまらなさそうですねwww

 

ただ、この本期待しなかったんですが、とても面白かったですよ。

 

 

最初は2ちゃんなどにある実況系の出だし。(逆電車男とでも言うのでしょうか?)

 

ちょっと変わった状況の出会いから始まります。

(セレブ女とオタク。バーで出会う)

 

 

 

「うわー。。。つまらなさそうだなあ。。。」

 

 

 

ところが、その出会いの後からが、いわゆる実況系とは一線を画した面白さ

なんですよね。(電車男よりも、俺はこっちのほうが全然好きだな−)

 

 

特に、キャリア女性としての主人公アルテイシアの今までの恋愛観が

描かれているんだけれど、この内面描写の説得力があるんですよね。

 

 

で、この分析が的確なんだけど、同時に「感じ悪いと思われるかも

しれませんが。。。」という客観的な目も忘れない。

 

例えば、自分がモテるということを分析していて、

 

ここからは「感じ悪い」と思われるの覚悟で、ぶっちゃけて書きます。

(中略)モテ要因はおそらく、

1 男好きする顔

2 巨乳(Fカップ)

3 コミュニケーション能力(職業柄)

4 マーケティング的発想(職業柄)

この中でも、圧倒的に4がコア・コンピタンス(競合優位部門)だと

確信しています。つまり職業柄「こういうターゲットにはこういう

コンセプトで」ということを考えすぎて、それが実生活に完全に

入り込んでると。

 

この読者に対しての冷静な目と自分の恋愛観が分かりやすく書かれていて

思わず「なるほど!」とうなる。本当にあくまで正直に正直に自分の内面

について描いているんだけど、一方読者に対してのフォローも忘れない。

 

その2つのバランスが取れている書き方なんで、本来だったら

「嫌な性格な人だなー」と思っちゃうところも作者は

 

「正直に書いている」

もしくは

「正直に書きたいと思うほど、この文章を大事にしているんだ」

と逆に思っちゃう文章。

 

 

またバランスという意味でいうと、下手すると恋愛の甘い話も

読ませるんですよね。

 

 

「2人が会ったのは偶然ではなく、運命」的な話もバランスよく

書かれていて、ほんと読んでてて気持ち良い。

 

 

どういうことかというと、運命的な話も書かれているんだけど、

そんなことを考えている自分に対してツッコんでる記述も

あるので、単なるる痛い(笑)話ではなくなっている。

 

 

たぶん、それって作者のアルテイシアさん自体が読者の目線が

強くあって「いやー、ここで真面目に運命の話とかしたら、痛すぎる

だろーwww」っていうところがあるんじゃないかと。

 

ってことで

 

的確な内面描写

・バランス感覚

 

非常に面白い本でした!

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