今と過去のバランス|神はサイコロを振らない 5話

 

神はサイコロを振らない DVD-BOX

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トリノオリンピックって全然、日本活躍してないっすねー。。。

こんばんは!はるとです。

 

さてさて、今日もいつものように、神はサイコロを振らない5話を

紹介したいと思います。

 

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神はサイコロを振らない、とは?

日本テレビから2006年1月18日から3月15日まで、放送されていた

ドラマ(今の枠は堀北真希主演のヒガンバナ)。

 

1996年に東洋航空402便が、原因不明の行方不明に。

当時は乗客全員が死亡ということになったが、10年の時を経て

長崎空港に帰ってくることに。帰還した乗客と周辺の人物の

戸惑い、葛藤を描いたヒューマンドラマ。

 

 

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■あらすじ

ヤス子(小林聡美)はテツ(山本太郎)のプロポーズを断ったものの複雑な心境。

しかし、402便の乗客たちの世話係として次々と難題が持ち込まれ、自分の

ことは後回しにしてしまう。

 

霧島藍(矢沢心)と日向啓太(丸山智己)のカップルがいつまでも人目を

避けていることが気になるヤス子。そんな時、黒木亮(小清水一揮)から、

「お父さんに会いたい」と頼まれる。

 

10年前の事故後、亮の両親、誉(鶴見辰吾)と弥生(杏子)は離婚。亮は、弥生が

自分をアメリカに連れて帰ると知り、ヤス子に父親との再会を頼んだのだ。

その話を聞いた亜紀とテツも、誉を探す協力をすることに。

神はサイコロを振らない|日本テレビ

 

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■感想

前回、ヤス子はテツのプロポーズを断ったのですが、何で断ったんだろう?

って1週間ほど考えてました(苦笑)。

 

これって、ヤス子がテツに対して「好き」とか「嫌い」とかそういった

次元の話でプロポーズを断ったっていうわけではないよね。

 

そういう次元の話ではなくて「今の自分」「10年前の昔の自分」

ギャップをヤス子自身が感じていて、その昔の自分に戻りたくない

ということだったんだと思うんだよね。

 

 

「私は今を生きている」という前回の放送のラストのセリフは

「私は今を生きている(だから10年前とは違う)」という

意味だと思うんだよね。

 

って考えると「今の自分」がいて「昔の自分」には戻りたくない

ってどういうことなんだろう?

 

例えば、自分は10年前だと大学の4年生だけど、その頃の自分に

戻りたいか??

 

いや、タイムマシン的にやり直したいとか、そういうのは少しあるけれど

その頃の「考え方」の自分に戻りたいか?

 

いやいや、全然戻りたくないよね。今、自分は会社員になって

およそ10年。そのなかで培った方法もあるし、今の自分の考え方も

結構気にいっている。10年前の自分の考え方に戻るってありえない

でしょ?

 

 

なので、話を神はサイコロを振らないに戻すと、このドラマの面白い

ところは「今の自分を全否定」しているというわけじゃないところが

良いよね。

 

10年前との自分と向き合う形のドラマだと

「今の自分は不甲斐ない」

「昔の自分の情熱をもう一度思い出せ」

という図式になりがち。

 

だけど、このドラマの主人公のヤス子は「今の自分も結構気に入っている」

ところが良いよね。

 

例えば、亮君のパパを探しにいくときに、ヤス子は今までの経験に

より培われた探し方を提案する。これって、今までの自分の仕事や

生き方においての蓄積をヤス子自身が気に入っていることを

表した良いシーンだと思うんだよね。

 

なので、このドラマは今も肯定しつつ、10年前の自分も肯定しつつ

ヤス子自身の適切なバランスを取ろうとしながら、物語が進んでいく。

 

今日のラストでヤス子の感情が爆発した。さて、その「バランス」を

ヤス子自身はこれからどのように取っていくのか。。。

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