「修二と小谷」と「彰と小谷」|野ブタ。をプロデュース 3話

f:id:harutohosi:20151030203846j:plain

 

KMC(空中元彌チョップ)。

こんばんは!はるとです。

 

 

さて、今のところ大分良い感じ。野ブタ。をプロデュース第3話を紹介

したいと思います。

 

f:id:harutohosi:20151030204033j:plain

 

■あらすじ

いじめられっこの信子(堀北真希)は、バンドーの嫌がらせで、年に一度、開催される文化祭の実行委員に指名されてしまう。
一方、信子をプロデュースしようと決めた修二(亀梨和也)と彰(山下智久)は、多数決で決まったお化け屋敷を成功させることが、信子を人気者に変えるチャンスになると考え、協力する。
非協力的なクラスメイトを尻目に、信子は必死にお化け屋敷の作り物をこなしていく。
果たして信子は文化祭を成功させ、人気者になることが出来るのか――!?

野ブタ。をプロデュース|日本テレビ

 

f:id:harutohosi:20151030204422j:plain

 

■感想

やっぱり、今回の話も良かったです。

この「野ブタ。をプロデュース」って修二と彰と小谷の3人の関係が

ベースに話が展開していっている。

 

で、その3人の中でも

 

 

①修二と小谷

②彰と小谷

 

の関係性にも変化が出てきている。

 

 

何だか「修二と小谷」の関係よりも「彰と小谷」の方が仲良くなって

きているんだよね。

 

 

これって、修二が人気者なので、文化祭の色んな準備に引っ張りだされて

彰と小谷とあまり一緒にいれない。それが関係しているわけじゃない。

 

それ抜きで「彰と小谷」は仲良くなっている。それは彰の接し方のせい。

 

たとえば、夕暮れ時に、彰と小谷がすすきを取りに出かける。

 

彰「オレってさぁ、何やっててもそんな楽しいって感じたことないんだっちゃ」

小谷「私も後で思ったりする方が楽しい。・・・・・・楽しい事って、後になってみないと分からないんじゃないかな」 

 

このすすきのシーンだけでなく、彰と小谷は自分たちのことをそれぞれ

話している。

 

 

あれ?そんなシーン。修二と小谷はなくね?

 

 

これってこのドラマの「修二と小谷」と「彰と小谷」って

対立の構造になっているんだと思う。

 

 

修二は自分のことを話さない。自分のことは話さないし、必要以上のことは

相手に聞かない。

 

 

彰は自分のことを話す。自分のことは話すし、相手のことを必要以上に

立ち入って聞いていく。

 

その2人のキャラクターの違いが「修二と小谷」「彰と小谷」との

関係性の違いになってきている。

 

 

3人でゴミ捨てに行っている時に、彰は小谷の父のことを聞く。

 

彰「でも、心の中ではお父さんと呼んでたりして。」

小谷「・・・・」

修二「お前、ちっと立ち入り過ぎだよ。」

 

必要以上のこと聞くなよ?っていうのが修二。

 

 

で、今回の話の最後で、修二は自分の存在の不確かさに対して、不安に

なっていく。

 

「あれ?”人気者”だと思っていた自分だったけど、大したことないと

思っていた彰と小谷だけれど、大したことないのは自分なんじゃね?」

 

そんな感じで不安になっていく。

 

ってことで、もしかしたら修二の人との関わりあいが変化する

きっかけの回になっていくのかも。

今回も良質なドラマだなーって思いましたよ。

関連記事

このドラマの独特な暗さって何だろう?|野ブタ。をプロデュース 2話

f:id:harutohosi:20151023225537j:plain

 

そういえば、今井メロってちょっと前「成田」っていう名前だったよね。。。

こんばんは!はるとです。

 

 

さて、今回紹介するのは、野ブタ。をプロデュース第2話。

このドラマの雰囲気が少しずつ固まってきた感じです。

 

f:id:harutohosi:20151023231030j:plain

■あらすじ

信子(堀北真希)の願いにより、信子をプロデュースすることに

なった修二(亀梨和也)と彰(山下智久)。プロデュースの手始めとして

信子の髪を切ることを提案するが、首を縦に振らない信子。

やがて、信子に対するイジメはエスカレートしてしまい。。。

 

 

f:id:harutohosi:20151023231323j:plain

 

■感想

今回、第2話を見まして、その2話の最後の部分を見ていて

思いました。

 

「このドラマの独特な暗さって何だろう?」

 

 

基本的に明るいタッチのドラマなのですが、要所要所で暗い。

特に、話のラストがいつも暗いという印象。

 

 

例えば、1話の最後も、暗い終わり方だったんですよね?

 

 

(修二のナレーション)

「しかし、この時のオレには、まるでわかってなかった。

この先、オレたちは、途方もなく暗くて深い人の悪意と

いうものと戦わなければならないということに。」

(誰も居ない教室。信子の机が”死ね”と書いてあるシーンとともに)

 

 

これが1話の終わり方なんですが、暗くて不穏な終わり方ですよね。

 

で、今回の2話のラストもけっこうな不穏な終わり方です(笑)。

 

(修二のナレーション)

「今までは、思い出作りを笑っていたけどこの年の文化祭は、特別だった。身の毛もよだつような文化祭だった・・・。」

 

これも不穏ですよね(笑)。文化祭に何が起きた!!

 

 

で、考えてみたのだけれど、野ブタ。をプロデュースは、この不穏さが

あるからこそ、「高校生活」がよく描かれているんじゃないかと。

 

 

未来がどうなるか分からなくて、ひたすら不安だ。

 

 

高校生の持っている、特有の不穏さを描く。

その「不穏さ」を抱えながら、生活していく信子や修二や彰。

 

 

なので、話のラストに出てくる「次回予告」的な不穏な予告は

高校生の未来に対しての「不安」と相まって非常に良い!

関連記事

マーケティングをしないこと|野ブタ。をプロデュース 第1話

f:id:harutohosi:20151016194918g:plain

 

TBSと楽天が業務提携したら?

CMにQRコードがついていて、そのCMの商品を購入したいと思ったら

QRコード楽天のサイトにジャンプ!みたいな??

 

こんばんは!はるとです。

 

 

さて、今回は2005年10月15日から始まった

野ブタ。をプロデュースを紹介したいと思います。

 

小説版は以前、読んでみました

harutohosi.hatenablog.com

 

桐谷修二の「余裕さ」が際立っている小説でしたよ。

ただ、ドラマ版は小説と全くと言っていいほど、関係ないオリジナルの

脚本でした。どっちも面白い!!

 

f:id:harutohosi:20151016200230j:plain

 

■あらすじ

自分自身を演出して、クラスの人気者である桐谷修二(亀梨和也)。

クラスでも浮いた存在である草野彰(山下智久)。

彰は修二のことを親友と思い込み、一方の修二は彰のことを苦手と

感じていた。

そんな時に、転校生の小谷信子(堀北真希)がクラスにやってくる。

小谷は周囲に溶け込もうとしようとしない性格が災いし、女の

不良グループのリーダーに目をつけられてしまうが。。。

 

f:id:harutohosi:20151016200818j:plain

 

■感想

良質なドラマという感じがしました。

 

で、あまり良質だと感じなかった前回の女王の教室って

「演説ドラマ」だと思うんです。

 

登場人物が急に、視聴者を感動させようと「演説」が始まる。

 

ここで”感動してくださいね”と言わんばかりで、視聴者は

❞強制的”に”この場面❞で感動してくださいねと指示される。

 

で、急に登場人物が長い”語り❞が始まる。

 

それが女王の教室だと思うんです。

 

話としては、非常に分かりやすいけれど、そればっかりだと

疲れちゃう(60分間ずっと、ここはこういうシーンですよ!と

説明される)。

 

 

一方、野ブタ。をプロデュースはそういう言葉が説明過多じゃなくて

好感が持てるドラマです。(急に演説始めないです。笑)

 

 

たぶん、その好感って何から来てるかなーと思ったんだけど

「マーケティングをしない」

ということなんだと思うんです。

 

・今の視聴者は〜だから、◯◯のがウケるに違いない

・今の視聴者は〜だから、こういうものが好きなんだろう?

 

世の中の視聴者を勝手に何かに当てはめて、話を作っている感じが

しないのが、野ブタ。をプロデュースが好感が持てるところ。

 

そういうマーケティングじゃなくて、作り手である「自分」や

「昔の高校生の時の自分」が面白いと感じるようなドラマ。

 

まず、自分が面白いと感じるドラマ。

 

そんなドラマ作りを目指しているように感じます。

(具体的にどの部分がって、言えないのが歯がゆい!2話以降も

その視点を持って見ていきます)

 

 

と、こんな良質なドラマなので、見てみてはいかがでしょうか?

 

今回の最後に

 

>しかし、この時のオレには、まるでわかってなかったこの先、オレたちは、途方もなく暗くて深い人の悪意というものと戦わなければならないということに

 

という修二のセリフが気になりますが。。。次回も楽しみです!

関連記事